本ホームページについて

 

  米国のメディケア・メディケイドサービスセンター(The Centers of Medicare and Medicaid Services)は、ケア移行(Transitions of Care)を以下のように定義しています。

  「ある患者を他の治療の場に移行すること。これらの治療の場には、病院、プライマリ・ケア診療所外来、専門診療所外来、長期療養型施設、在宅診療施設、リハビリテーション施設が含まれる」

   平成27年-29年度 文部科学省科研費事業「脆弱高齢者のケア移行時におけるし診療情報伝達のための標準的フォーマット開発」では、とりわけ私たちは介護が必要である高齢者のケア移行時の情報伝達に注目し、さまざまな側面から研究を行ってきました。

   本研究班では、わが国の医療・介護状況などを踏まえて、本邦におけるケア移行の定義を

  「継続的な加療を要する患者が、医療サービスを受ける医療機関や療養の場が移行し、ケア提供者が変わることを示す」としました。

  特に、在宅医療を受けている患者さんのケア移行の際には、病気のこと以外にも、介護状況、キーパーソン、生活状況などさまざまな情報をそれぞれの担当者に確実に伝える必要があります。そのための情報にはどのようなものがあるか、そしてそれらを確実に伝えるための標準的な書式を開発し、それらの有効性を確かめる研究を行うなどの事業をこれまで行ってきました。

  本ホームページでは、内外の情報や、これまでの研究成果などを発信し、今後のわが国の医療・保健・介護間の連携がより有効になることを願い、本ホームページを開設しました。

  随時、情報発信していきますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

 

2019年4月1日

 

研究班を代表して

東京医療センター臨床疫学研究室研究員

松村医院院長

松村真司