診療情報提供書作成ガイド

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このガイドの目的

本冊子は、これからの社会で増加を続ける要介護者*、とりわけ要介護高齢者が、病院への入退院、施設への入退所、転居や通院困難にともなう主治医・担当医の交代などの「ケア移行」の場面においてしばしば行われる診療情報提供を、より効果的に行うためのガイドとして作成しました。

本冊子では、そのようなケア移行の場面で情報をどのように記載し、また伝達していくかについて記しています。

もちろん場面や状況によって必要な情報は異なるため、最終的に必要な情報は変化するのですが、本冊子で提示している情報については【情報がない】ことも含めて、確実に伝達することが望ましいと考えています。本冊子をそれぞれの場面で活用することによって、わが国の要介護者のケア移行をより円滑なものにしたいと考えています。

（* 介護保険制度における要介護者の定義は、要介護状態（負傷、疾病又は身体上若しくは精神上の障害により、一定期間にわたり常時介護を必要とする状態）にある者を指しますが、本冊子では、介護保険法における要介護・要支援認定を受けている者の双方を念頭においています）